戦国新報
 
 
平成15年 後期
【 H15.11.16
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普段の心がけ
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 犬も正直で、エサを与えてかわいがってくれる人には、しっぽを振って何度でも近寄ってくるが、じゃまな扱いをする人には近寄らない。正直なものだ…。
 チャンスは努力した人には寄ってくるが、努力しない人には決して寄ってこないと思う。努力する人もしない人も同じであれば、世の中大変なような気がする。
 戦国の世、信長に就職した秀吉。草履取りから始まりいろんな仕事に対してチャンスに巡り合った時、必ずそのチャンスを自分のものとし、農民出身だからといって他の武家出身の人間に負けないように努力した。
 秀吉は、「チャンスに出会った時、そのチャンスを120%活かさなければダメだ」と言った。信長から与えられたチャンスには必ず期待に応え、信長もまた期待に応えてくれる秀吉には、他の誰よりも多く仕事とチャンスを与えたのである。
 世の中、不思議なもので、チャンスを活かした人には多くチャンスが回ってくるような気がするし、チャンスを活かしきれなかったり、チャンスを目の前にして、決断力や判断力が遅れたりするとチャンスは逃げていってしまうような気がする。
 何事にも積極的に知恵を出し努力してこそ、見えないチャンスも発見できるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】