戦国新報
 
 
平成17年 後期
【 H17.9.4】
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苦労した人は…
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 「かわいい子には旅させろ」ということわざがあるが、旅をさせて苦労させないと一人前にならない。
 できれば苦労しないで一生を過ごしたいものだが、世の中そんなに甘くはない。何事も苦労してこそ、それがむくわれた時、大きな自信になるし、仕事に仕事を教えられ一回りも二回りも大きく成長するような気がするが…。
 生まれながら自分の地位が決まっていた戦国時代。そういう武将たちはあまり苦労しないために、なかなか「人の心の痛み」をわからなかった。その点、農民上りの秀吉は他の武将たちが目の届かない下々までよく気がついた。草履取りから足軽、武将の地位まで、苦労して下からはいあがってきたからこそ「人の心の痛み」がよくわかり、やがては天下を取ることができたと思う。秀吉は人間「学歴よりも学力」「体格よりも体力」そして「人の心の痛み」をわからないようでは出世することができないと言う。
 いつの世も、自分が苦労したことは忘れてはならない。常に初心を忘れず、一所懸命に努力してこそ自分も大きく成長していくような気がするがなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】