戦国新報
 
 
平成18年 前期
【 H18.6.18】
もどる
厳しさに耐える
すすむ

 業種によって景気の良い悪いはあると思うが、なかなか厳しい世の中、世の中を批判するよりもまずは会社内を見つめて、発想力、営業力、行動力、最後は忍耐力を持ってがんばらなくちゃ…と思うのだが。
 戦国の世、忍耐力で天下を取ったのが家康である。幼い頃から人質生活を続け、ただ耐えることが毎日の仕事だった。いつかは必ず自分に運が向いてくると思い耐えて耐えた。信長亡き後、秀吉亡き後も決してあせることなく、天下取りの機会を待ち続けた。この強い忍耐力を持ってやがてはチャンスをものにして天下を取ることができた。そして徳川二百七十年の基礎を築き上げたのである。
 いつの世も、世の中厳しくなればなるほど他人のことが良く見えるし、そしてあせりもする。戦国も今の世も条件は同じだと思う。忍耐力と行動力を持って会社のために努力して戦うことで、必ず良い方向に進むような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】