戦国新報
 
 
平成18年 後期
【 H18.8.20】
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快適さを考えた秀吉
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 どんな仕事をする場合でも、与えられた仕事をただ単にこなしていくだけではなく、何か自分なりに工夫を加えてみることが大事だ。自分なりの「付加価値」をつける「心がけ」を持ち続けることが大事なような気がするが…。
 戦国の世、秀吉が、信長に知恵のある者として引き立てられるようになったきっかけが「草履取り」という簡単な仕事であった。ある寒い朝、自分の「ふところ」に草履を入れて暖め、主人が草履をはいた時の足の「快適さ」を考えたところが信長の目を引いたのである。ようするに「付加価値」をつけて草履取りに励んでいたということである。
 いつの世も同じで、与えられた仕事に目標をキッチリと持って、成果が上がるように知恵を働かせ「付加価値」をつけて努力することで、自分の成長につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】