戦国新報
 
 

平成23年 前期
【 H23.3.27】

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じっくり考える人、機転をきかせて動く

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 物事を考える時、腕組みしてじっくり考える人。機転をきかせてその場の状況に応じ素早く動く人、人それぞれ…。
  戦国の世、信長の配下では頭の良い光秀、農民出身の秀吉。光秀は名門の出、信長の配下では一番出世で大名に昇格。秀吉は機転をきかせ明るく振る舞い、いつも信長から「サル」と呼ばれ、信長の配下の中では一番気のつくヤツと頭(こうべ)の下がることではピカイチ。
  信長亡き後、二人は山崎の合戦で対決した。有利と言われた光秀であったが、いつもの明るさと機転をきかせて仲間を集めた秀吉に敗れた。頭の良い光秀よりも「頭(こうべ)を下げ明るくふるまう」秀吉の勝利で幕を閉めた。
  いつの世も、腕組みしてじっくり考える時間も必要だが、大事なのは頭(こうべ)を利かせて素早い行動にでることの方が、物事を進展させる気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】