戦国新報
 
 

平成26年 前期
【 H26.6.1】

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ひとつの事に誠心誠意

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 人は暗いイメージの人よりも、明るいイメージの人の方が最も良い。なぜならば明るいということは笑顔があるということだ。笑顔は相手に安心感を与えるし働く意欲がわいてくると思うが…。

  戦国の世、いつも陽気で元気よく明るいイメージの秀吉。気難しい信長に雇われ、当時としては一番低い仕事から始まった。その仕事にも不平不満を言わず、む しろ仕事につけたということに対する感謝の気持ちの方が強かった。「草履取り」「馬番」その馬番の時には自分の給料で「人参」を買って馬に与えた。「マ メ」で気配りで、普通の人にはできないことをやった。そこが秀吉のエライところだと思うし、人の心の痛みをわかる人間だったからこそ、大きく出世したと思 う。

 いつの世も、与えられた仕事にはどこまで信念を持って励む事ができるか…。そして仕事に取り組む「熱意」が最も大切だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十六年六月一日)



【文:高田 金道】