戦国新報
 
 

平成27年 前期
【 H27.6.21】

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受け身より先手
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 「チャンス」は待つものではなく自らつかみとるファイトが必要だ…。また次がある、いつか誰かが声をかけてくれるだろうと「受け身」でいる限り、成長の「タイミング」を逃すこと になると思うが…。

 戦国の世、「しんがり」を努めてくれないかと上司に頼まれた時、即座に反応し手を上げて「チャンス」をつかむ。そうしなければ、他人に持っていかれる。「しんがり」とは敵の追撃 を防ぐ役目である。成功することによって大出世する絶好の「チャンス」である。もし結果が失敗だったとしても、やらなかった場合よりもはるかに意味のある体験になると思うと、秀吉は部下達に言った。秀吉は実際に、織田軍が朝倉軍との戦いの最中、信長の妹、お市の方の主人浅 井長政の反逆にあった時、信長軍を撤退させるために「しんがり」を努め、それを成功させ大出世した。

  いつの世も、「自分にできるかどうか」と迷うこともあるし苦しいこともあると思うが、一歩前進して進んでやってみることによって、良い知恵が浮かんでくると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十七年六月二十一日)


【文:高田 金道】